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「EVER BLISS」(2,800TEU型)竣工(EVERGREEN)
(Marine Traffic com.より)
EVERGREENのアジア域内航路用最新鋭コンテナ船が、台湾国際造船股有限公司(CSBC Corp.)造船所で竣工しました。写真を見ていただければ判るとおり、船首の形が独特です。
実は、昨日ご紹介したT.S.LINESの「T.S. BANGKOK」(1,800TEU型)を建造した同じ造船所で建造されています。
EVERGREENとしては、タイのバンコク港を除くアジア域内航路に配船する最適な船型ということで、今後、続々と竣工してくる予定です。
この「EVER BLISS」は、これからNSD航路に投入される予定で、四日市港へは10月11日(水)に初入港してきます。現在、NSD航路には2,600TEU〜2,700TEU型のコンテナ船4隻が就航しており、それぞれ「AREOPOLIS」、 「NORTHERN VIGOUR」、「LAKONIA」、「PONA」と、船型がバラバラで全て傭船での配船となっています。
今後、この2,800TEU型のコンテナ船は、NSD航路と同じように日本と東南アジアを結ぶ、NSA航路やNSB航路、そしてNSC航路に就航してくる予定だと言うことなので、これから国内各港で頻繁に見ることが出来るのではないでしょうか。
ちなみに、航路を運航する船社それぞれに様々な航路名が付いていますが、今回のNSD航路の場合は、「North East Asia - South East Asia Service - D(NSD)」の略となっており、最後の「D」は4番目を表しています。
Evergreen(台湾)が台湾国際造船股有限公司(CSBC Corp.)に発注した2,800TEU型コンテナ船10隻シリーズの第1船、"Ever Bliss"が29日に命名・引き渡しされた。残り9隻も来年上半期までに順次引き渡し予定となっている。
2,800TEU型シリーズは全長211m、幅32.8m、ドラフト11.2m、最大コンテナ積載数2,926TEUでリーファー電源342口を装備、MAN 870ME-C8.5ディーゼル主機を搭載、21ノットで航行する。
幅を32.8mと広くし、コンテナ積載性能を高めているほか、国際海事機関(IMO)による新造船の温室効果ガス排出性能を段階的に強化する最新のエネルギー効率設計指標(EEDI)を適用、低硫黄燃料の使用が可能なうえ、バラスト水処理装置(BWMS)も搭載するなど最新鋭のエコシップ。
"Ever Bliss"は高雄9月3日起こしでアジア域内航路のJapan Philippines Indonesia Service(JPI)に1航海だけ就航したあと、高雄9月19日初からNorth East Asia South East Asia Service(NSD)で定期配船される。(2017年8月31日付けCyber Shipping Guideより)