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国際物流事業者要覧(2017年版)

価格:3,024円
(2017/12/14 06:03時点)
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【2018年】世界のコンテナ貨物取扱量(1月〜3月)

shanghai port

 

世界のコンテナ貨物取扱量の第1四半期の速報が発表されています。

 

 世界のコンテナ取扱量上位10港の2018年第1四半期(1〜3月)実績は前年同期比7%増の5787万9300TEUだった。世界のコンテナ荷動きの伸びを受けて、増加した。順位変動は17年通年で3位だった深センと4位の寧波が入れ替わったほか、釜山が5位に浮上。広州も6位に順位を一つ上げた。香港は上位10港で唯一のマイナスとなり、5位から7位に二つ順位を下げた。11位のロッテルダムは7%増の350万TEUと堅調に伸びたが、10位の天津には届かなかった。

 

 各国政府や港湾当局などが公表したデータを基に本紙が作成した上位10港の実績は表のとおり。2位のシンガポールと3位の寧波は2桁増と好調に推移し、香港を除く9港は前年実績を上回った。

 

 上海は昨年までで7年連続の1位となっているが、今年1〜3月の時点でも首位を維持している。一方で、3月単月ではマイナスに転じた。3月下旬から4月にかけて生じた濃霧によるポートクローズが要因とみられる。

 

 同港では昨年12月に、世界最大の荷役自動ターミナルである洋山4期コンテナターミナルが稼働した。岸壁延長2350メートルの7バース体制となっており、年間コンテナ処理能力が630万TEU増加している。
 2位のシンガポールは上位10港のうち、最も伸び率が高かった。月別にみても、1月が14%増、2月が23%増、3月が13%増と好調に推移している。同港は昨年、6年連続で3000万TEUを突破し、過去最高となる14年実績に肉薄する水準となった。今年はさらに増えると予想される。

 

 3位の寧波は10%増となり、深センを上回った。寧波は17年通年でも2桁増となっており、好調を維持している。

 

 釜山もトランシップ貨物を中心に伸ばし、500万TEUを突破した。昨年は通年で初めて2000万TEUを突破しており、25年までに3000万TEUを目指す方針。施設整備や集荷支援を進めていく。今年は東西基幹航路の誘致や吉林省・黒竜江省発着に重点を置いたインセンティブ制度を展開している。

 

 香港は7位に後退した。昨年上半期は好調に推移していたが、秋ごろから低迷。今年は1月が11%増と増えたものの、2、3月はマイナスとなった。8位の青島、9位のドバイ、10位の天津は順位変動なしだった。(2018年5月14日付け日刊カーゴより)

 

 ざっくり言えば、2018年も中国の上海港を筆頭に中国勢が上位10港のうち7港を占め、シンガポール、釜山、ドバイがかろうじて入っているという状況です。

 

 2018年1月−3月の世界のコンテナ貨物取扱量速報(日刊カーゴより) 

 

 一方で、4月に入ってから中国では、濃霧の影響により数回のポートクローズ(入港禁止措置)が上海港を中心に行われ大混乱しています。コンテナ貨物の取扱量が多いことから、その混乱に拍車をかけたようです。こうしたことから、一部の船社では、中国の諸港を回避する動きが始まっています。

 

 四日市港にも航路を開設しているMSC(本社:スイス)では、日本発着の北米、欧州などのコンテナ貨物は、従来、中国寧波港で母船に接続していましたが、6月から航路改編を行い、日本発着のコンテナ貨物の接続港を釜山、シンガポール又はタンジュンペラパス(マレーシア)に変更しました。

 

 この航路サービスの改編については、MSCにとっても、四日市港にとっても重要な意味を持つ変更で、改めて紹介したいと思いますが、2MでMSCのパートナーであるMaerskや他船社の動きも気になります。こうした動きが今後拡がってくれば、中国諸港のコンテナ貨物取扱量にも影響が出てくるものと思われます。

 

 

2018/05/17
MSC Mediterranean Shipping Company, a global leader in transportation and logistics, is pleased to announce a significant improvement for shippers moving cargo to and from Japan.

 

MSC’s New Origami service will now call at Singapore, Malaysia and Vietnam, enabling MSC to respond to the growing demand for cargo transportation between South East Asia and Japan.

 

By offering direct service between Japan and Singapore, the world’s largest transshipment hub, MSC will be able to offer significantly faster transit times between Japan and Europe.

 

New Origami first sailing: MSC ROSARIA HI823R, departing from Tokyo on 3 June.
Meanwhile, MSC’s Kaguya service, a new loop dedicated to Japan and South Korea, via the hub of Busan, will improve cargo shipping connections between Japan and the USA, Canada, the Caribbean and Latin America.

 

Kaguya first sailing: MSC CARLA 3 HG822R, departing from Busan on 31 May.

 

For more information, please contact your MSC local office.

 

(MSC HPより:https://www.msc.com/site-template/news/2018-may/msc-enhances-services-to-and-from-japan)

 

 今後も注意深く見ていきたいと思います。

 

kaguyaorigami

 

 


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