(富士電機芥Pより)
2020年1月から規制強化される船舶のSOx問題については、これまでも触れてきました。
新BAFチャージ導入へ(SOx問題)
今回は、その対策の一つであるスクラバー(排気ガス浄化装置)とは何物なのかご紹介したいと思います。
この映像は、KLINEの自動車専用船(PCC)に搭載している様子です。スクラバーの大きさが判ると思います。
VIDEO
続いて、同船の紹介ビデオです。(2分17秒から英語ですがスクラバーを紹介しています。)
VIDEO
規制強化の発効まで、およそ1年となりましたが、各船社で、その対応が分かれているようです。
2020年に発効するSOx(硫黄酸化物)排出規制を控え、コンテナ船社の規制対応の状況が明らかになってきている。アルファライナーがこのほど取りまとめたリポートによると、MSCとエバーグリーンラインがスクラバーの装着を積極的に進めており、特にMSCは自社船および長期用船を中心に120隻超に搭載予定と突出して高い。マースクラインやハパックロイドは低硫黄燃料で対応予定だが、ごく少数の隻数を対象にスクラバー搭載ないしLNG燃料対応を行い、トライアルを行う予定。オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)も低硫黄燃料を主眼とするが、試験的なスクラバー搭載を行うかどうかは明らかになっていない。
アルファライナーの資料によると、スクラバー対応に積極的な船社と、そうでない船社との差が鮮明だ。MSC、エバーグリーンのほか、現代商船の3社が船隊全体に占めるスクラバー搭載船の比率が高い。MSCが120隻超と最も高いが、エバーグリーンが約70隻、現代商船も27隻でスクラバー搭載が決まっており、さらに追加で増加することが予定 されている。
MSCは今年8月、BNPパリバや中国輸出入銀行と提携し、中国の中遠海運重工や中国船舶重工集団(CSIC)などで既存船を対象にスクラバー搭載工事を行うことが明らか になっている。スクラバーはバルチラから供給を受け、発注額は1億7000万ユーロ(約224億円)と、スクラバー搭載工事契約としては過去最大級の案件とされる。エバーグリーンは、現在今治造船で建造中の1万2000TEU型船でスクラバー搭載が決定 。現代商船では先日、キャピタル・プロダクト・パートナーズから用船するコンテナ船10隻でスクラバー搭載工事が行われることが明らか になっている。スクラバーは投資回収期間が短く、また低コストな現行の燃料を2020年以降も引き続き継続して使用できるとの目算から、積極的な搭載工事を進めているもようだ。
一方で他船社では、大半がスクラバー搭載は現時点で試験的 なものにとどまる。例外はCMA-CGMで、新造大型コンテナ船をLNG燃料対応とする一方、約20隻にスクラバーを搭載予定 。しかし、それ以外の船社では低硫黄燃料の使用を前提とするのが大半 だ。最大手マースクラインは低硫黄燃料でSOx規制に対応 するとしており、「試験的にスクラバーをごく少数の船に搭載する」としているものの、隻数は明らかにしていない。ハパックロイドも同様に低硫黄燃料が主流 になるとしているが、来年から自社運航船1隻をLNG推進システムへと改造するほか、1万3000TEU型船2隻でスクラバー搭載工事を行うことを明らかにしている。
コスコ・シッピングラインズは、これまでにLNG燃料への対応やスクラバー搭載について一切明らかにしておらず、現時点では低硫黄燃料での対応 となる見込み。ONEも低硫黄燃料を活用する方針 だが、一方で試験的なスクラバー搭載を行うかどうかについては明らかにしていない。このほか、ヤンミンやZIM、PIL、ワンハイラインズも、現時点ではいずれの運航船でもスクラバー搭載またはLNG燃料対応を実施するかどうか明らかにしていない。 (2018年11月12日付け日刊カーゴより)
今回の規制については、コンテナ船のみならず、一定の要件を満たすすべての船種に適用されることになります。こうした中で、問題となってくるのが供給数です。規制強化される内容については、先行してヨーロッパで適用されていましたので、舶用向けに供給出来るメーカーは欧州に偏っており、日本では、富士電機や三菱化工機など数が少ないのが実情です。 少し前の記事になりますが、フィンランドのWARTSILA社(バルチラ社)がスクラバーを受注した記事です。
バルチラは13日、欧州大手コンテナ船社向け(上記の記事によりMSC社と判明)にハイブリッド式排ガス浄化システム(SOxスクラバー)とレトロフィットサービスを受注 したと発表した。受注額は1億7000万ユーロ(約224億円)。
バルチラは既存のコンテナ船にSOxスクラバーを搭載するレトロフィット案件を受注し、50MW、60MW、70MWのハイブリッド式システムを納入 する。SOxスクラバーには、排ガスから硫黄酸化物(SOx)を取り除いた後の洗浄水を、船外に排出するオープンループと船内に循環させるクローズドループの2方式がある。ハイブリッド式は両方式を併せ持ち、オープンループの稼働を前提としながら、船舶が洗浄水の船外排出に規制がある地域を航行する際にクローズループで対応する。
今回は、バルチラのSOxスクラバーシステムと、エンジニアリング、アドバイザリーサービスをパッケージで供給する。(2018年7月19日付け日刊カーゴより)
バルチラ ジャパンHP
規制強化の日までに、スクラバーの需要に供給が追い付くか、時間との戦いになるのではないでしょうか。
(富士電機芥Pより) 2020年1月から規制強化される船舶のSOx問題については、これまでも触れてきました。 新BAFチャージ導入へ(SOx問題) 今回は、その対策の一つであるスクラバー(排気ガス浄化装置)とは何物なのかご紹介したいと思います。 この映像は、KLINEの自動車専用船(PCC)に搭載...
≫続きを読む
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)はこのほど、1万4000TEU型コンテナ船「ONE Columba」が竣工したと発表した。ジャパンマリンユナイテッド呉事業所で建造していた1万4000TEU型船シリーズの12番船に当たり、今年に入って4隻目の1万4000TEU型船竣工となる。同船は今...
≫続きを読む
コスコシッピングラインズはこのほど、上海外高橋造船で2万TEU型コンテナ船「COSCO Shipping Sagittarius」の命名式を開催した。同船はコスコが発注した2万TEU型船シリーズ11隻のうちの1隻。上海外高橋造船ではこのうち、3隻を建造しており、「COSCO Shipping Sa...
≫続きを読む
少し前の記事ですが、台湾のYANG MING TRANSPORT CORP.(陽明海運)の大型コンテナ船の竣工記事が掲載されていました。 以前、 12,000TEU型発注(YANG MING)でも紹介していますが、2018年9月現在、コンテナ船運航船社第8位の同社は20,000TEU型の超大型コン...
≫続きを読む
少し前の記事ですが気になるニュースを見付けましたので紹介します。インターネット通販大手アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが設立した宇宙開発企業ブルーオリジンが、スウェーデン船社ステナROROからRORO船1隻を買船したと海外紙が報じた。ロケット部品の輸送に使用するとしている。 買船したのは2004年建...
≫続きを読む
2020年1月から、船舶から排出する硫黄酸化物(SOx)の新たな排出規制が始まることはご存知だと思いますが、一度おさらいをしておきます。 12,000TEU型発注(YANG MING) →後段に、排出規制について記載しています。 2020年1月以降、各船社は、3つの方法で対応せざるを得ない状況とな...
≫続きを読む
2018年10月30日にバルセロナ港で、フェリーがコンテナターミナルのクレーンに接触し、クレーンは横転、その衝撃で危険物コンテナから火災が発生したようです。 詳細は不明ですが、映像を見ると周辺の海面が荒れており、当時、相当の強風が吹いていたのではないかと考えられ、フェリーが強風によりコントロールで...
≫続きを読む
最近、大型船の竣工が相次いでおり、また、このブログでもいくつかご紹介していますが、そうした華やかなニュースに隠れてあまり報道されていない待機コンテナ船についてご紹介したいと思います。 まずは、この表をご覧ください。フランスの調査会社アルファライナーが月2回発表している内容を2017年4月からまとめ...
≫続きを読む
釜山港湾公社(BPA)は先月28日、北極海航路の試験航行で釜山新港に入港したマースクラインの3600TEU型船「Venta Maersk」の歓迎式を実施した。「Venta Maersk」は同日釜山新港を出港。北極海を経てドイツ・ブレーマーハーフェンやロシア・サンクトペテルブルクに寄港を予定している。...
≫続きを読む
日本国内を発着する基幹航路が減少する中で、久々に日本、とりわけ寄港を開始する横浜港にとってうれしいニュースが入りました。APLの北米航路と、COSCOの南米航路の寄港が決定したようです。 横浜川崎国際港湾会社(YKIP)発表資料 APLの北米航路は「EXX」と言い、4800TEU型船5隻体制で単独...
≫続きを読む
皆さんは、CAコンテナと言うのを聞いたことがあるでしょうか?正式名は、Controlled Atmosphere Conatinerと言い、窒素ガス発生装置などを装備した特殊冷凍コンテナで、通常の冷却貯蔵による貨物の呼吸の抑制に加えて、コンテナ内に窒素を送り込み低酸素状態にすることで青果物の呼吸を...
≫続きを読む
新たな情報が入ってきました。イスラエルの船社、世界のコンテナ船の規模で言うと11番目(2018年4月現在)のZIM Integrated Shipping Services Ltd.(ZIM)が2Mと戦略的な提携により北米航路を合理化するようです。2Mには既に韓国の現代商船(Hyundai)も戦略...
≫続きを読む
台湾の船社YANG MING TRANSPORT CORP.(陽明海運)が12,000TEU型を10隻発注したようです。これは、現在日本で建造されている14,000TEU型のコンテナ船に続く第2弾の動きになります。台湾のヤンミン・マリン・トランスポートは4日、今治造船グループの正栄汽船とギリシャ系...
≫続きを読む
燃料油高騰に歯止めがかかりません。 1年前の2017年6月の時点で1トンあたり300ドル前後だったシンガポール市場の舶用C重油(一般に船舶に用いられる燃料)の価格が、17年末から18年の初頭にかけて360〜380ドル台に、今年4月以降急騰し、足元では450〜480ドルとなっています。1年で約6割、...
≫続きを読む
先日取り上げた記事、ONEカラーのコンテナ船就航【ONE COMMITMENT】から新たな情報が入ってきました。 JMU呉で建造していた14,000TEU型コンテナ船(元NYK船)の10番船が6月10日に竣工しました。船名は「ONE STORK」で、初のONEカラーの新造船となります。 なお、9番...
≫続きを読む
2018年6月10日現在、ONEカラーの新造船が、JMU呉(元NYK船)と今治造船広島事業所(元KLINE船)で、それぞれ今月、来月の就航を目指し、最終の艤装に入っていますが、それに先駆けて、ドライドックでONEカラーに塗りなおされた既存コンテナ船が出てきました。 それは、元MOL運航船で、現在P...
≫続きを読む
先日、ある雑誌に、ONEに所属するコンテナ船の塗装の決定の経緯や今後の方針などの記事が掲載されていましたので、その概要をご紹介します。1 ファンネルカラーについて ファンネルのデザインについては、当初、ONEの「O」を入れる案もあったようですが、遠距離での視認性やデザイン性で見送られ、最終的に、現...
≫続きを読む
台湾に本社を置く「WAN HAI LINES Ltd.」は、2018年4月16日より日本と東南アジアを結ぶ新たな航路サービスを開始すると発表しました。航路サービス名は「NS1」で、国内は主要5港と川崎に、外地は中国、香港、シンガポール、マレーシア、ベトナムに寄港します。このため、四日市港への寄港は...
≫続きを読む
先日、「ONEコンテナ、日本へ回送」と言う記事で、ONEコンテナの一部が日本に入ってきた事をお伝えしました。 また、「ONE公式チャンネル開設」では、名古屋港に陸揚げされる様子が記録され、四日市港でもいずれ見かける機会があるだろうと述べましたが、意外な形で対面することになりました。 2018年(平...
≫続きを読む
パキスタンのカラチ港で、Hapag-Lloyd船同士の接触事故があったようです。過去、船に乗船していた者にとって、出来れば取り上げたくない内容でもあります。また、今回は国外での起きた事故なので、国内ではほとんど報道されていませんし、Hapag-Lloyd社のHPにも出ていません。ただ、このブログを...
≫続きを読む
日本国内では、あまり取り上げなくなってきているこのコンテナ船の火災について、続報を入手しました。 3月15日12:30現在、「Maersk Honam」は、4〜5隻のタグボートに曳航され、北緯12度50分、東経65度19分の位置にあり、オマーン又はインドのムンバイに向かっているようです。また、依然...
≫続きを読む
前回までの記事【第1報】「Maersk Honam」、アラビア海で火災発生中 【第2報】「Maersk Honam」、アラビア海で火災発生中 アラビア海で火災を起こしている 「Maersk Honam」の続報です。火災は鎮火の方へ向かっており、また、不明だった4名のうち3名の死亡は確認された様です...
≫続きを読む
前回の記事:【第1報】「Maersk Honam」、アラビア海で火災発生中 アラビア海洋上で、3月6日午後3時過ぎにカーゴホールド部分から出火し現在も必死の消火活動が行われている「Maersk Honam」ですが、10日2時現在でも鎮火の目途は立っていないようです。 また、非常に悲しいニュースも入っ...
≫続きを読む
心配な情報が入ってきました。MaerskとMSCが組んでいる2MのJADEサービス(アジア〜地中海航路)に就航する1隻、「Maerk Honam」がアラビア海の洋上で火災発生、被害者が出ているようです。Maerskからの公式発表「Maersk Honam」現在位置(Vessel Finder) ...
≫続きを読む
Penmi様提供 今回は、OCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)カラーのコンテナ船をご紹介したいと思います。現在、JMU呉事業所で1隻、今治造船株式会社広島工場で1隻が艤装中のようです。JMU呉事業所の方は元NYK船 、今治造船所の方は元KLINE船のようです。 先日、ONEの幹部とお...
≫続きを読む
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)が、動画共有サービス「Youtube(ユーチューブ)」上に公式チャンネルを開設しました。先日、デリバリーを受けたONE仕様のコンテナ製造の様子や、名古屋港にONEコンテナが到着した様子なども公開されています。 その中で、本船から揚げられる様子が映って...
≫続きを読む
来月4月よりT.S.LINESのJTK2航路の寄港地から四日市港が抜かれることが発表されました。JTK2航路は、昨年初めは、中国・台湾・香港・ベトナム航路となっていましたが、昨年(2017年)半ばにベトナムのハイフォン港が寄港地から外れ、さらに今回の発表になったものです。 このことにより、四日市...
≫続きを読む
CMA-CGMは26日、2万600TEU型コンテナ船「CMA CGM Antoine De Saint Exupery」の引き渡しを受けたと発表した。同船は韓進重工で建造したもので、フランス船籍のコンテナ船としては過去最大船型となる。来月6日からオーシャン・アライアンスのアジア−北欧州サービス「...
≫続きを読む
(同社HPより)少し遅くなりましたが、川崎汽船株式会社(KLINE)の14,000TEU型竣工の記事です。(竣工日:1月18日)KLINEも14,000TEU型のコンテナ船を、国内の今治造船株式会社広島工場で建造していたようです。 同船は、2015年に竣工した同シリーズ船の第2世代5隻中の1隻目で、...
≫続きを読む
コンテナ船の船腹量世界第4位のCOSCO SHIPPINGの2万TEU型コンテナ船の竣工記事です。同社は、既に香港の船社OOCLの買収を発表しており、完了すればフランスのCMA-CGMを抜いて第3位に浮上するなど、急速に船腹を拡張している中国の船社です。 また、同社はOCEAN ALLIANCEの...
≫続きを読む
今後の動きが注目される台湾のEVERGREEN社ですが、引き続き、単独で運営を行っていくようです。 現在、EVERGREEN社は、運航規模で約106万TEU、世界第6位となっていますが、現在のままですと、4月以降は邦船3船社のOCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)が約145万TEUと...
≫続きを読む
昨日(1月26日)、OCEAN NETWORK EXPRESS(ONE)から4月1日から開始する航路サービスの発表がありました。既にONEが参画するザ・アライアンスの航路サービスが発表されていますので、今回は主にイントラアジア航路や南米、アフリカ、豪州などの航路サービスとなります。イントラアジア...
≫続きを読む
邦船3社の統合会社「オーシャン ネットワーク エキスプレス」(ONE)ですが、2018年(平成30年)4月のサービス開始に向けて順調に進んでいるようで、前回紹介したONEコンテナ引き渡しへの続報となります。【これまでのONE関連記事】邦船3船社の統合邦船連合「ONE」始動ONEコンテナ引き渡しへ【...
≫続きを読む
(四日市港に寄港している「MSC CARLA 3」で、本文記事と関係ありません。) 船体の延長による積載量の増加を狙い、MSCが運航船11隻を対象に工事を行うようです。 コンテナ船第2位のMSCはこのほど、世界初となる超大型コンテナ船の延伸改造工事を決定した。1万4000TEU型コンテナ船を切断し、...
≫続きを読む
ザ・アライアンスに続いて、CMA-CGM、COSCO、EVERGREEN、OOCLで構成するオーシャン・アライアンスの2018年4月からのサービス体制の発表がありました。こちらの方も、ザ・アライアンスと同じく、日本への寄港便数に変更は無いようですが、このアライアンスでは、引き続き名古屋港には寄港し...
≫続きを読む
邦船3社の連合体オーシャンネットワークエキスプレス(ONE)が所属するアライアンス、「ザ・アライアンス」の2018年4月からのサービス体制が発表されました。ザ・アライアンスは、現在、邦船3社とHapag-Lloyd、Yang Mingの5社で組織しており、2M(MAERSK、MSC)、オーシャンア...
≫続きを読む
(写真はAPL HPより)四日市港に直接寄港していませんが、現在CMA-CGM傘下にあるAPL(AMERICA PRESIDENT LINE)が日本に寄港を開始してから150年を迎え、先日(2017年12月12日)に横浜で記念式典が行われたようです。今回は、APLとはどのような船会社なのかご紹介しま...
≫続きを読む
最近、国内の港湾で懸案事項となっていた、年末年始の荷役について労使で合意がされたようです。 港に船が着いても、荷物を取り扱う事業者がいなければ全く価値がなく、その点では、大雨でも強風でも港湾事業に従事する方の努力には本当に頭が下がります。現在、日本の港湾では364日(1月1日は除く)が原則稼働とな...
≫続きを読む
邦船3社の連合体Ocean Network Express(ONE)設立から約5か月が経ちましたが、2018年(平成30年)4月の本格的なサービス開始を前に、ONE仕様の新しいコンテナのデリバリーを受けたようです。ONE関係の前記事 オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)はこのほど、来年...
≫続きを読む
(OOCLのHPより) 今回は、OOCLの4番船「OOCL UNITED KINGDOM」 に引き続き5番船の竣工記事です。 現在までのOOCLの2万TEU型のコンテナ船の竣工状況です。 1番船「OOCL HONG KONG」 2番船「OOCL GERMANY」 3番船「OOCL JAPAN」 4番...
≫続きを読む
COSCO Shipping Lines(中国)の運航コンテナ船隊は来年末までに解撤(スクラップ)の可能性を考慮に入れない場合、300万TEUに達し、Maersk Line(デンマーク)、MSC(スイス)に続き世界第3位となる見通し。AXS-Alphaliner(仏)が調査結果を分析したもの。 来...
≫続きを読む
写真は3番船「MOUSCOW MAERSK」 Maersk Line DSME建造の2万TEU型"Monaco Maersk"竣工(17-11-02) Maersk Line(デンマーク)はこのほど、韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したEEE Mark2型11隻シリーズの5番船"Monaco M...
≫続きを読む
(写真は、試運転航海に出発する5番船「MOL TRUTH」) 邦船社で唯一2万TEU型コンテナ船を建造しているMOLの6隻シリーズのうち4番船、5番船が竣工した記事の紹介です。 MOLは6隻のうち4隻を韓国の造船所で、残りの2隻を日本の造船所に発注しており、1番船 「MOL TRIUMPH」2番船 ...
≫続きを読む
Maersk Line(デンマーク)はこのほど、韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したEEE Mark2型11隻シリーズの4番船"Milan Maersk"(20,568TEU)の引き渡しを受けた。 EEE Mark2型は、2013年6月〜2015年6月に引き渡された19,340TEU型EEE ...
≫続きを読む
ここにきて、20,000TEUを超える動きが活発化しています。先日、22,000TEU型コンテナ船建造決定(CMA-CGM)をご紹介しましたが、間髪入れず、次はMSCの建造計画が浮上しました。MSC(スイス)は先週、韓国の大宇造船海洋(DSME)に世界最大の22,000TEU型コンテナ船11隻を発注...
≫続きを読む
7月7日付けで設立されたNYK、MOL、KLINEの邦船連合体「Ocean Network Express(ONE)」ですが、営業開始日である平成30年4月に向けて着々と準備が進んでいます。 ここでONE結成に至る過程について、簡単に説明します。 コンテナ船事業を行う船会社は、近年、中国を始めとす...
≫続きを読む
OOCL(Orient Overseas Conatainer Lines:本社香港)の20,000TEU型の4番船の竣工についての発表がありました。「OOCL UNITED KINGDOM」竣工プレスリリース(OOCL ジャパン HPより(英文)) OOCLは27日、サムスン重工業で2万141...
≫続きを読む
過熱する超大型コンテナ船市場 (MSC、CMA-CGM)や22,000TEU型発注か?(CMA-CGM)でもお伝えしたとおり、フランスのCMA-CGMが、正式に22,000TEU型の大型コンテナ船の発注を正式に発表しました。 CMA-CGMは15日、2万2000TEU型コンテナ船9隻を発注したと発表...
≫続きを読む
日本でも玩具販売店として有名なトイザらス(米国)が、9月19日に連邦破産法を申請しましたが、その影響が拡がってきています。トイザらスは、大型店ならではの品揃えや安さを武器に一時代を築いてきましたが、アマゾン・ドット・コムなどのインターネット通販の攻勢で消費者が奪われ、近年急速に業績が落ちたようです。...
≫続きを読む
中国船社であるCOSCO SHIPPING LINESが、先日のOOCLの買収に続き、その次の一手を着々と考えているようです。シンガポール船社PIL(パシフィック・インターナショナル・ラインズ)との関係を強化するとの記事がありました。コスコ・シッピング・ラインズは5日、シンガポール船社PILとコンテ...
≫続きを読む
今年(2017年)4月から、新造コンテナの一大生産地中国で、コンテナに使用する塗料の規制が変更になり、油性ペイントの使用が禁止されました。これにより、これまで油性ペイントを使用していた中国の大半の工場では、水溶性ペイントに切り替えるため、2〜3か月間の製造停止を強いられていました。 昨年来の韓進海...
≫続きを読む
OOCLは1日、2万1413TEU型コンテナ船「OOCL Japan」の命名式を韓国のサムスン重工業で開催した。新造船はサムスン重工で連続建造する超大型コンテナ船6隻シリーズの第3番船で、現在就航しているコンテナ船としては世界最大となる。「OOCL Japan」は、OOCLが所属するオーシャン・ア...
≫続きを読む
各船社から2万TEU型コンテナ船の建造計画の発表が相次ぐ中、Hapag-Lloydのロルフ・ハベン・ヤンセンCEOは、「当面、新たな新造船発注を行う考えはない」との方針を明らかにしました。5月24日付でHapag-Lloydは中東船社UASCと統合しており、まずは事業統合の効果を最大化することに注力...
≫続きを読む
中国国務院は先月、中国に原材料として輸入されている古紙や廃プラスチックなどのリサイクル品について、環境に有害なものの輸入を来年から規制する方針を明らかにした。また2019年末までに、中国国内のリサイクル率をさらに高め、中国国内で代替可能なものについて輸入調達からの切り替えを段階的に行っていく。中国...
≫続きを読む
MSC(スイス)が世界最大型となる22,000TEU型コンテナ船の新造計画を打ち出し、韓国の三星重工業に6隻、大宇造船海洋に5隻の計11隻を発注する見通しと伝えられる。硫黄酸化物(SOx)規制が強化され、2020年から一般海域で使用する船舶燃料油の硫黄含有量が現行の3.5%から0.5%へ引き下げら...
≫続きを読む
OOCLは22日、サムスン重工業で建造している2万1413TEU型コンテナ船の2番船「OOCL Germany」の引き渡しを受けたと発表した。シリーズ第1船の「OOCL Hong Kong」と同じく、オーシャン・アライアンスのアジア―北欧州サービス「LL1」に投入される。 「OOCL Germany...
≫続きを読む
近いうちに、どこかの船社が発表すると思っていましたが、次はCMA-CGMです。最近、MOLの20,150TEU型の3隻目の引き渡しが済んだニュースもあり、OOCLやEVERGREEN、MAERSK、COSCOなど主要船社が20,000TEU型のコンテナ船を建造していく中で、CMA-CGMは継続して検...
≫続きを読む
先日、ついに発表がありました。コスコ・シッピング・ホールディングスは9日、香港のOOCLを買収すると発表した。上海港を運営する上海国際港務(SIPG)と共同での買収で、買収価格は492億3100万香港ドル(約7200億円)となり、CMA-CGMによるNOLの買収価格3000億円をはるかに上回る巨額買...
≫続きを読む
(写真は1番船の「MADRID MAERSK」)Maersk Line(デンマーク)はこのほど、韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したEEE Mark2型11隻シリーズの2番船"Munich Maersk"(20,568 TEU)の引き渡しを受けた。 EEE Mark2型は、2013年6月〜201...
≫続きを読む
20,000TEU型コンテナ船が16日、上海外高橋造船で進水した(写真)。中遠海運集運(COSCO Shipping Lines)が2015年に発注した20,000TEU型11隻のうち上海外高橋造船で建造中の3隻の第1船で、中国で開発、建造された最大型コンテナ船。 上海外高橋造船と中国船舶工業集団(...
≫続きを読む
日本の港湾政策を統括する国土交通省で国際コンテナ戦略港湾政策推進委員会が開催されました。日本全体の話として、基幹航路の日本飛ばしが顕著になってきてから、基幹航路の母船を?ぎ止めるための政策が中心で、トランシップを前提に考える政策は、母船の直接寄港と相反する政策だったので、真剣に議論をされていませんで...
≫続きを読む
韓進海運の経営破たんを受けて、不定期船社コリアラインなどを傘下に置くコングロマリット、SM(サムラ・ミダス)グループが設立した船社です。主に韓進海運の元社員が移籍した会社で、現時点での運航規模は小さいですが、既に日韓航路、東南アジア航路をはじめ北米航路にも自社配船を開始しており、今後、大きく伸びてく...
≫続きを読む
以前、紹介した20,000TEU型の超大型コンテナ船に関する記事を見つけました。何が悲しいかと言うと、4月上旬の時点では、この記事の1番船である「MOL TRIUMPH」が20,150TEU型として竣工し、意気揚々と欧州に向けて処女航海に出発しました。この時点では、間違いなく世界で最大の積載量を誇る...
≫続きを読む
先日、邦船3社の定航部門を統合する新会社の社名が発表されました。 日の丸連合体ということで、当初は、社名のどこかに「Japan」が含まれるのではないか、また、各社に歴史があるので、各社名が消えるのをそれぞれ譲らず、全社名が入るのではないかと(例えば、商船三井川崎郵船など)、周りではこの社名の話題で...
≫続きを読む
平成29年4月19日付けの日刊カーゴに気になる記事が掲載されていましたので紹介します。概要は、今年から20,000TEUを超える超大型コンテナ船が続々と竣工するという記事で、先日、MOLの「MOL TRIUMPH」(20,150TEU)が竣工し話題となりましたが、すでにMaerskの「MADRID ...
≫続きを読む