MAERSK HONAM Firefighting MSC 2M

国際物流事業者要覧(2017年版)

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(2017/12/14 06:03時点)
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【第2報】「Maersk Honam」、アラビア海で火災発生中

Maersk Honam

 

前回の記事:【第1報】「Maersk Honam」、アラビア海で火災発生中

 

 アラビア海洋上で、3月6日午後3時過ぎにカーゴホールド部分から出火し現在も必死の消火活動が行われている「Maersk Honam」ですが、10日2時現在でも鎮火の目途は立っていないようです。

 

Maersk Honam

 

Maersk Honam

 

Maersk Honam

 

 また、非常に悲しいニュースも入ってきました。

 マースクラインは8日、同社運航船火災の続報として4人の船員の行方不明が続いていると発表した。行方不明となっているのは、フィリピン国籍が2人、南アフリカ国籍が1人、インド国籍が1人で、捜索活動が続けられている。

 

 火災は6日、シンガポールからスエズに向かう1万5000TEU型コンテナ船「Maersk Honam」で発生したもの。カーゴホールド部分から出火したが、本船上での消火活動は失敗。救難信号を発した後、全乗組員27人のうち23人は船を脱出し、近隣を通航した「ALS Ceres」に救助された。ただ、救助されたうち、タイ国籍の1人は容体が悪化し、その後、死亡している。

 

 また、タイ国籍の1人とフィリピン国籍の1人は治療を受ける必要から、通訳となるインド国籍船員1人とともにインド海軍の艦艇によってインド沿岸警備隊に引き渡され、必要な処置を受けている。そのほか「ALS Ceres」に乗った船員19人はインド南西部のコチへ向かっている。(3月9日付け日刊カーゴより)

 

 今回の件で、お亡くなりになった方へのご冥福を祈るとともに行方不明者の発見に全力を挙げていただきたいです。

 

 今回の「Maersk Honam」ですが、MaerskとMSCのアライアンス、2Mの地中海航路のAE11/JADE航路に就航していました。この航路は、青島起こしで釜山、蔚山、中国諸港、シンガポール、マルタ、バルセロナ(スペイン)、バレンシア(スペイン)、ラ・スぺチア(イタリア)、ジオイアタウロ(イタリア)の順に寄港、折り返して、復航は、ポートサイド(エジプト)やジュベル・アリ(アラブ首長国連邦)、キング・アブドゥラ・ポート(サウジアラビア)など寄港し77日後に青島へ戻ってくるルートとなっています。

 

 また、この航路は、日本への直接寄港していませんが、Maersk及びMSCの日本発の貨物は、フィーダー輸送により主に寧波(Ninbo)で積み替えられて欧州や地中海方面へ輸出されていますので、「Maersk Honam」にも日本発の貨物が積載されている可能性があります。また、当然、アライアンスメンバーであるMSCの貨物も積載されていることから、MSCのフィーダー航路が寄港している四日市港にとっても他人ごとではありません。

 

 なお、この航路に就航しているコンテナ船は13,000TEU型から16,000TEU型のMaersk1隻、MSC10隻の計11隻で船名は次のとおりです。MSC船については、以前このブログでご紹介した、コンテナ船の船体延伸工事へ(MSC)+(CMA-CGM)の船体延長工事の対象船となっています。

 

船名

積載コンテナ個数(TEU)

オペレーター

MAERSK HONAMA

15,262

Maersk

MSC ALEXANDRA

14,036

MSC

MSC ALTAIR

13,102

MSC

MSC AMSTERDAM

16,652

MSC

MSC BARI

14,036

MSC

MSC DANIELA

13,798

MSC

MSC DEILA

14,036

MSC

MSC ISTANBUL

16,652

MSC

MSC RAVENNA

14,036

MSC

MSC ROSA M

14,036

MSC

MSC SAVONA

14,036

MSC

 

 

 いずれにしても一刻も早い救助と消火を望みたいと思います。

 


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20,000TEU型コンテナ船の竣工状況

20000TEU ULCS 平成29年4月19日付けの日刊カーゴに気になる記事が掲載されていましたので紹介します。概要は、今年から20,000TEUを超える超大型コンテナ船が続々と竣工するという記事で、先日、MOLの「MOL TRIUMPH」(20,150TEU)が竣工し話題となりましたが、すでにMaerskの「MADRID ...

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